都会性と興奮都市

都会性とは？

都会性とは、私が勝手に定義したものですが…、一応Weblio英語辞典によると、urbanityとなるようです。

ただ「urbanity」で逆引きすると、「上品、みやびやかさ、上品な態度、洗練された言動」となり、私の考えるものとは違うのです。

私の考える都会性とは、まず「圧倒的である」ことがあります。圧倒的とは、人の数であったり建物の迫力であったり、交通利便性、技術等なんでもよいのですが、とりあえず訪れた人を圧倒する何かを備えていることです。

インターネットが広まった現代では、世界中の情報に触れることができるようになりました。今までは知識欲が行動の源泉になっていたこともあると思うのですが、これが満たされた世界では、より人間の根源的な快楽や興奮を与えるものが、人を惹きつけるには重要な要素になると考えるのです。その意味では、これからの都市は人に興奮を与える、つまり人を圧倒する力がないといけないと考えます。

次に効率性です。物理的、空間的な使い方の効率だけでなく、社会システムのことも指しています。社会システムは、税制や法律、教育等、いわば都市の運用を決めるシステムです。
この部分が効率化・合理化されていなければ、いくら人を圧倒する都市であっても、人々に負担を強いることになり、人を惹きつけることはできません。

最後に、アクセス性です。これは空港や港、鉄道等様々なアクセス手段があり、便利に作られていることを示します。
アクセス性が重要な理由は、如何に容易にその興奮を得られるかを表します。休みの日に都心部に出て買い物するというのは、みんな、なんかしらの圧倒感を、都市から得ようとしていると感じるのです。その際に容易にアクセスできることは、物理的に人を運ぶ上で欠かせないのです。

沸騰都市ならぬ興奮都市
私が考えるのは、このように人々に興奮を与える都市が今後世界で生き残っていくと考えるのです。そのための施策をどんどん打っていくことが、必須だといえます。都市間競争の時代といわれて久しいですが、競争の中で目指すべき都市は興奮都市だと考えます。

参考文献：
Weblio, https://ejje.weblio.jp/