2018/12/24

2025万博跡地の活かし方を考える


大阪にある万博記念公園は、みなさんご存知通り、1970年に開催された、日本万国博覧会跡地を整備した公園です。
2025年、大阪での万博開催が決定しましたが、私は早くも跡地の利用を気にしております。2024年のIR開業とともに、2025年の万博跡地もIR開発が念頭に置かれておりますが、過去に学ぶということで、ここでは1970年万博の跡地とともに、世界の万博跡地について見ていきます。


跡地の利用
まず、1970年大阪万博の跡地はどうなっているのでしょうか。

当時万博会場としての敷地面積は330haでした。USJ全体の敷地が55haですので約6倍の広さとなります。当時建設された各国や企業のパビリオンは姿を消し、敷地のほとんどは森や芝生広場等になっています。また、一部は、博物館等の学習・研究施設となっています。


一部には「ソラード」と呼ばれる空中回廊を設けています。なかなか楽しい。


都市近郊の広大な公園として、近隣住民が休日を過ごせる、憩いの場所になっています。

各国の万博跡地
では、各国の跡地がどのようになっているか見てみましょう。まず、1970年以降の登録博 or 一般博の万博跡地について、ざっくり見てみます。

 2015 ミラノ   : 科学都市
 2010 上海    : 公園・一部住居、商業地区
 2005 名古屋   : 公園→ジブリパーク
   2000 ハノーバー : 展示場
 1992 セビリア  : 公園・広場
 1970 大阪    : 公園・博物館

概ね公園が多く、研究機関を入れるなどです。一方ハノーバーは巨大な展示場となり、世界最大級の展示場として、様々なイベントが現在も開催されています。

2025年万博の跡地とは
2025万博跡地は、IR施設が計画されています。世界の万博の跡地の使い方としては初めての試みであります。
万博のあとも経済活動が行われる場所になるという意味では、展示場のあるハノーバーに似ているといえるのではないでしょうか。

大阪は1970, 1990花博共に、同じような跡地の利用法になっています。いずれも、近隣住民の憩いの場として機能しております。
今回の跡地は、海に張り出した埋め立て地ですので、近隣住民も少ないです。IRは良い案だと思います。
休日を過ごす1970, 1990跡地とは違い、平日も稼働する跡地という意味でも、良いと考えます。

参考文献:
日本万国博覧会, https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%B8%87%E5%9B%BD%E5%8D%9A%E8%A6%A7%E4%BC%9A
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スペイン広場、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3%E5%BA%83%E5%A0%B4_(%E3%82%BB%E3%83%93%E3%83%AA%E3%82%A2)

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